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2025Q1 クソ長いミーティング: 数式、ANIME、合計100点

概要

今回のキックオフでは、弊社の掲げるミッション・ビジョンが、おもしろ数式とANIMEを通じてめちゃくちゃ分かりやすく共有された。
特に「マッチング成果」に関する数式(\(M=\alpha S\))が全社的な方針共有の中で明確に使われ、さらにその数式自体も実用的に改善されており、俺としては過去一番納得感が高かった。
この文書では、その俺なりの感動ポイントを整理してまとめる。

はじめに

先日、弊社の今Qの方針を共有するクソなげ〜ミーティングがあった。
正直、「長すぎる: -100000点」という感じだったが、今回は「話が結構面白い: +100100点」だったので、合計100点だった。

面白さの中心は「おもしろ数式」とANIMEだった。
2023Q2ごろから徐々に定着しつつあった弊社のミッション・ビジョンだが、俺個人としては正直これまでやや漠然と捉えていたものが、今回具体的でリアルなものとして腹落ちした。
特にプラットフォームビジネスに関する部分がグッと捉えやすくなった。

数式「\(M = \alpha S\)」が使われており良かった

弊社は最近、採用に関するプラットフォーム事業の指標をマッチング成果におき、以下の数式で数値化して語るべく努めている。

\[M = \alpha S\]

(\(M\): マッチング成果, \(\alpha\): マッチング効率, \(S\): プラットフォームのサイズ)

前 Q の全社方針共有では、この数式が前面に出過ぎており、逆になんだかよくわからない感じがあった。
しかし、今 Q の全社方針共有においては、事業展開のモデル図をベースに「各部分で数式のどこにフォーカスするか」を語っており、お話が頭に入りやすくて良かった。さすがです社長。

数式の新パッチシネマトレーラーが良かった

また、この数式自体にもパッチが入ったのが、個人的におもろかった。

これまで単純にプラットフォームサイズを\(S = CJ\)(求職者数×求人数)とだけ表していた。
これは単に「求職者も求人も増えれば増えるだけプラットフォームとしてデカいんや」という感覚っす。

で、今回のパッチで市場状況に応じた調整パラメータが入った:

\[S = C^{\beta} J^{1-\beta}\]

(\(C\): 求職者数、\(J\): 求人数、\(\beta\): 市場の売り手・買い手状況を表すパラメータ)

さらにパッチにシネマトレーラーがついており、「\(\beta\) の値によって矢印の伸びが変わるんですよ、今すぐ\(\beta\) を意識しよう!」みたいな話が共有された。

βの値によってMの値がC/Jのそれぞれからどれくらい影響を受けるかが変わる図
シネマトレーラーの再現。βの値によって「Mの値がC/Jのそれぞれからどれくらい影響を受けるか」が変わる

これって要は売り手市場(求職者が企業から引く手数多な状況)においては求職者人気の方が大事や!というあたりまえ体操ではあるかもしれん。
しかし、

  • そもそもあたりまえ体操的数式が社内の発表において共通言語的に利用されていること
  • 共通言語にさらなる改善や精緻化を施そうとすること
  • 共通言語の改善内容を(ANIME まで作って)周知し、共通言語-ness を維持しようとすること

は当たり前のことではない。
大変な努力であり、偉大な誠実さやと思いますよ僕は。
感動した。

俺の今後

ほんで、今回の全社方針共有的なところを踏まえると、俺のやっているテストとか QA とか開発フロー周りの活動については、

  • そもそもの開発速度向上は(開発対象の方針によって)\(M\) 内のどの値にも関係しうる
  • デグレが起きる起きないということについては \(\alpha\) のマッチングしやすさに(デグレ起きまくるようなサービスではろくな業務ができずマッチングも成立しないという点で)関わる

というわけなんで、ここら辺は意識しつつやりたい。
デグレを起こさないみたいなところにもっと気合いを入れた方が良いのかも知れなん、みたいな反省もある。
DORA などの指標をとって \(M\) と絡められるともっとおもろいかもしれん。

おわりに

クソ長ミーティングだったが、数式\(M\)とANIMEのおかげでおもろいパートがあって良かった。
次回のクソ長ミーティングへの期待としては、各事業の成果指標も\(M\) に絡めて説明してもらえるとおもろそう。
俺自身はなんかソフトウェアの品質とか頑張りますわ。
ふと思い出すこととして、俺は就活中に「$candidate_10013 様」みたいな文言の入ったメールが来て普通に4ねやと思ったのだった。
プリミティブな怒りを忘れずに行こう。